子どもの語彙力を伸ばすために必要なこと
自分で考えてわかると楽しい!イーラボ Education+Laboの あくつしの です。
もうすぐ夏休みですね。生活リズムに区切りがつくタイミングは、保護者の方からの質問が増えるときでもあります。
先日も、お子さんの成績がイマイチ伸び悩んでいる、とくに文章題が解けなくて困っているという保護者の方から「成績を伸ばすには語彙力を伸ばす必要がありますよね?」と聞かれます。そして「やっぱり本を読ませるのが一番いいですよね」と言われる保護者の方が多いのです。でも、私は本を読むだけが語彙力を増やす方法ではないと考えています。
語彙力を増やしたいなら本を読むことが一番いいのだけれど・・・
そもそも、本が嫌いな子に本を無理やり本を読ませるのは大変。それに、読みたくもない本を読まされる子どもも、めんどくさいからわからない言葉が出てきても適当に読んだりして、結局、頭に何も残らないなんてことがよくあります。
だから、本を読むなら子どもが読みたいと思う本を読むところから始めることをお勧めします。
では、本を読みたがらない子どもには、どんな風に語彙力をつけていくといいのでしょうか?今回は文章題を解くときに必要な語彙力と、家庭で簡単に取り組める語彙力の増やし方をご紹介します。
文章題を解くために必要な語彙力とは?
子どもたちが授業で文章題を解いていると「難しい!」「わからない!」と言い出します。それは問題文の意味を理解できないから。
子ども対が問題文を理解できない理由は主に2つ。1つは、問題文を読み落としている、いわゆる飛ばし読みとか斜め読みといわれる読み方をしている場合。もう1つは、そもそも、言葉の意味を理解できていない場合。
語彙力とは「言葉や単語をどれだけ知っているか」ということです。
だから、文章題で必要な語彙力として問題になるのは、2つ目の”言葉の意味を理解できていない場合”です。知らない言葉が多いということは言葉の言いかえが理解できない(比喩などもこれに含みます)、問題文から状況を理解するための語彙が足りていないということになります。
実はこれ、小学校高学年になると算数が急にできなくなる子どもによくある傾向なんです。なぜなら、小学校4年生からは算数の文章題は抽象度がぐっとあがり、語彙力が必要とされるからです。いわゆる9歳の壁というのがこれです。
★具体的な内容はこちら
9歳の壁を乗り越える 親が子どもに算数を教えるときに気を付けたい3つのポイント
親子で会話をすることで子どもの語彙力が増える
一番簡単な方法は親子で会話する時間を作る事です。
親子で会話をする時間が長い子どもほど、言葉の理解力に優れているという研究結果が東北大学の学加齢医学研究所から発表されています。
★東北大学のニュースリリースはこちら
★東北大学のニュースリリースを元に分かりやすく書かれている記事がこちら
ここで私がお勧めしたいのは、親子で会話をするときに、ただ話をするだけではなく、慣用句や四字熟語、ことわざなどを織り交ぜながら話をするということ。
子どもは自分が体験したことの方が理解しやすいのです。だから、普段の生活の中の体験と共に言葉を覚えていくことで、その状況を含めて言葉を理解していくことができます。
実際に教室で子どもたちが熱心に四字熟語・ことわざ・慣用句のマンガを読んでいますが、内容を覚えているか聞いてみるとあまり覚えていないことの方が多いのです。せっかく読んでいても、マンガとしてしか読んでいないんですね。
それとは逆に、子どもと話している時に慣用句を使ったりしてあげると、同じような状況になったときに、そのときの慣用句を使っている子どもがいたりします。そんな子どもたちの姿を見ていると、経験に勝るものはないなと感じます。
まだ言葉を覚えたてのお子さんなら、五十音表を使って言葉を探す遊びもお勧めです^^次回の記事では五十音表を使った遊びをご紹介しますね。
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